Column

事例記事

話題のイマーシブホラーを商業施設で体験!若年層の集客・回遊率UP!

背景

商業施設にとって、集客力を高めるイベントの開催は欠かせない施策です。
しかし、エンタメが多様化する今、特にトレンドに敏感な若年層を惹きつけるのは年々難しくなっています。
「話題性があり、ここでしか体験できない特別な時間をどう生み出すか?」
これは多くのご担当者様が抱える共通の課題です。
近年、エンタメ業界では「イマーシブ(没入型)」体験が大きな注目を集めています。
アズアリンクでは、この没入感を軸に、人気の高い「ゾンビ」や「シューティング」といった要素を掛け合わせた、商業施設向けの完全オリジナル体験型ホラーイベントを企画・運営しています。
テーマパーククオリティの本格的なイマーシブ体験は、大型連休や夏休みといった集客の好機にこそ、最大の効果を発揮します。
本記事では、イオンモール株式会社様からGW期間中の集客イベントに関するご相談をいただき、アズアリンクが企画・運営を手がけた没入型ホラーイベント「『感染病棟』〜手術台のゾンビ〜」と連動企画「ゾンビライジング」の事例をご紹介します。

施策概要

イベント名「感染病棟」〜手術台のゾンビ〜
お客様名イオンモール株式会社
実施日2025年4月26日-5月6日
実施施設イオンモール広島府中(3Fイオンホール)
成果・ハイライト・商業施設内で本格的なアトラクション体験を実現し、話題に・1日300名以上が参加する日も記録・若年層を中心にGW期間中の集客に大きく貢献・イベント前後の飲食・買い物利用を促進
開催におすすめの会場商業施設、劇場、公共施設、遊園地、テレビ局等
イベント名ゾンビライジング
お客様名イオンモール株式会社
実施日2025年5月3日-5月5日
実施施設イオンモール広島府中(1Fスターギャラリー)
成果・ハイライト・小さなお子様連れファミリーをターゲットとした体験型ホラーイベント・イオンモールアプリの登録促進に寄与(参加者の9割以上が登録)・テナントスタッフからも好評で、館内全体の一体感醸成と活性化を実現
開催におすすめの会場商業施設、自治体のイベント、学校、駅周辺

施策詳細

施策①若者を惹きつける本格ホラー「『感染病棟』〜手術台のゾンビ〜」

実施体制図

課題

今回ご相談いただいたイオンモール広島府中様は、ゴールデンウィーク期間中の集客施策において、主に3つの課題を抱えていました。

1.若年層向けの娯楽施設の少なさ
施設周辺エリアには、10代〜30代が「非日常」を求めて遊べるレジャー施設が少なく、映画鑑賞やショッピング以外の目的での来館動機が弱いという課題がありました。

2.ゴールデンウィーク期間の集客強化
GWは集客が見込める一方、他県のテーマパークや競合施設との差別化を図る「目玉イベント」がなければ、来館者数の伸び悩みが予想される状況でした。

3.若年層へのアプローチ
若年層へのアプローチが十分ではなく、ファミリー層や中高年層といった固定客層以外の、新たな顧客層の開拓が求められていました。

これらの課題に対し、アズアリンクは「シューティング×謎解き×ゾンビ」という人気要素を組み合わせた、完全オリジナルのホラーアトラクションを提案。商業施設内でアトラクション的娯楽を実現することで、強い話題性を生み出し、若年層を含む幅広い来館と館内回遊性の向上を図りました。

実施内容と工夫

本企画は、単なるお化け屋敷ではなく、『シューティング×謎解き×ゾンビ』という複数の人気エンタメ要素を掛け合わせた、完全オリジナルの新しい挑戦でした。以下のような点に配慮し、若年層の集客に結びつけました。

没入感を高めるこだわりの施策
参加者は「廃病院に潜入し、ゾンビの襲撃をかわしつつ、謎を解いてワクチンを入手する」というミッションにチャレンジ。音響・照明・美術セットの細部までこだわり、ストーリーへの没入感を最大化しました。
特に音響は、劇場の音響設計を応用し、スピーカーの配置や手作りの効果音によって、どこにいても恐怖を感じる3Dサウンド空間を構築。小物一つひとつまでリアリティを追求した美術セットが、非日常空間を創り出しました。

リピートしたくなる中毒性の高いゲーム設計
単なるお化け屋敷ではなく、「レーザーガンでゾンビを撃つ」「制限時間内に謎を解く」というゲーム性を追加。特に、謎解きはマニアも唸るほどの難易度の高いものも用意しつつ、リピーター向けには内容を一部変更するなど、複数回楽しめる工夫を凝らしました。

SNSとリアル施策の連携による相乗効果
SNSでの告知で話題化を狙うと同時に、施設全体を巻き込むリアルな施策も展開しました。イベントの存在を広く認知させ、相乗効果を生むため、施設内の映画館と連携。映画の鑑賞者はイベント参加費が割引になるサービスを実施し、映画鑑賞後の来場を促しました。また、イオンモールの従業員が参加できるクーポンを配布し、施設全体でイベントを盛り上げる一体感を醸成しました。

徹底した安全管理と演出の最適化
お客様に安心して楽しんでいただくため、安全管理を徹底。会場内には4台の暗視カメラを設置し、インカムを持ったスタッフが常に連携。怖がりすぎて動けなくなったお客様をサポートしたり、小さなお子様にはゾンビが応援役に回ったりと、お客様の年齢層や反応を見ながらリアルタイムで演出の恐怖度を調整する柔軟な対応を行いました。

成果

本施策は大きな反響を呼び、GW期間中の集客に大きく貢献しました。

高い集客効果と回遊率の向上
1日に300名以上が参加する日もあり盛況でした。アトラクション体験の前後に飲食店を利用したり、買い物を楽しんだりするお客様もいらっしゃり、施設全体の回遊性向上と売上に貢献。また、イベント参加者のうち46%が広島市外からの参加で、広域からの集客にも成功しました。

高い顧客満足度と口コミの拡散
「銃でゾンビと戦える」という体験の目新しさが若年層に響き、好評をいただきました。参加者からは、「商業施設でここまで本格的なイベントが体験できるとは思わなかった。」「ただのお化け屋敷じゃなくて、自分で戦えるのがすごい!新感覚でハマった!」といった声が寄せられ、質の高い体験に高い満足度を示していただきました。

クライアントからの高評価
イオンモールのご担当者様からは、「クオリティが想像以上だった。小学生から大人まで、幅広い年齢層が楽しんでくれたのが良かった」とのお言葉をいただき、地域の新たな娯楽創出という点でもご評価いただけました。

応用可能な成功のポイント

今回のイベントは、さまざまな条件に合わせて応用・展開することが可能です。

柔軟なカスタマイズ性
本企画は、会場の広さや形状、ご予算に応じて、演者の人数やセットの規模などを柔軟に調整できます。屋内だけでなく野外での開催も可能で、限られた空間でも「持ち込み」の機材とノウハウで本格的なエンタメ空間を創出します。

企画のアレンジ力
「レーザーガン」を「水鉄砲」に変えて夏祭り仕様にするなど、季節やターゲットに合わせたアレンジも自在です。「ゾンビ×お化け×ミッション」というコアコンセプトを軸に、オリジナリティあふれる企画をご提案します。

施策②小さなお子様も楽しめる連動企画「ゾンビライジング」

実施体制図

課題

施策①が本格的な恐怖体験を求める若者層をターゲットとする一方で、GW期間中のもう一つの重要な顧客層であるファミリー、特に小さなお子様が楽しめる企画が不足しているという課題がありました。そこで、3Fの「感染病棟」と連動し、1Fのオープンスペースで気軽に立ち寄れるファミリー向けイベントとして本企画を実施。館内を上下階で回遊する「シャワー効果」も狙いました。

実施内容と工夫

小さなお子様をメインターゲットに据え、ミッションクリア型の「ゾンビシューティング」として内容を最適化しました。

テーマパーク級のリアルな演出
USJなどでも活躍するプロのアクターを起用し、演出のクオリティを高めました。お子様向けに恐怖度を調整しながら、テーマパークさながらのリアルなゾンビを演出し、「自分で体験する」という特別な楽しさを提供しました。

アプリ登録と連動した参加促進
施設のCRM(顧客関係管理)施策にも貢献するため、イオンモールの公式アプリを登録すると参加費が割引になるキャンペーンを実施。イベントへの参加をフックに、お客様のデジタルアクションを促しました。

オープンスペースでの徹底した安全管理
誰でも立ち寄りやすいオープンスペースでの開催にあたり、安全確保を徹底。スタッフが参加者を丁寧に誘導し、レーザーガンの使い方やルールを説明することで、小さなお子様でも安心して楽しめる運営体制を構築しました。

成果

本施策は特にファミリー層から絶大な支持を得て、館内の活性化に大きく貢献しました。

子どもたちの楽しみと保護者の満足
参加した子どもたちからは「自分で銃を使ってゾンビと戦えるのが楽しい!」と大好評。保護者の方々も、怖がりながら頑張るお子様の姿を見守ったり、リアルなゾンビの写真を撮影したりと、一緒に楽しんでいただけました。

施設全体の活性化とCRMへの貢献
イベントの賑わいは周囲のテナントにも好影響を与え、休憩中に遊びに来てくださる店員さんもいるほどでした。また、アプリ登録による割引は参加者の9割以上が利用し、アプリ会員数の大幅な増加に貢献しました。

応用可能な成功のポイント

本施策の成功要因は、他の企画にも応用できます。

オープンスペースでの簡易開催
大規模なセットがなくても、リアルな演者とゲーム性という要素を組み合わせることで、低コストかつ短期間で集客力の高いイベントが実施可能です。

デジタル施策との連携
アプリ登録などの施設のデジタル施策とイベント参加を連動させることで、一過性の集客で終わらない、顧客との継続的な接点づくりに貢献します。

まとめ

今回ご紹介した2つの事例から見えてくるのは、「集客したいターゲットを明確にし、その層に最適化した『没入型体験』を高いクオリティで提供すること」の重要性です。

アズアリンクは、話題性のあるイベントを企画するだけでなく、お客様の抱える本質的な課題(ターゲット、回遊性、CRM強化など)に寄り添い、記憶に残る解決策をゼロから共に創り上げます。

お客様情報

イオンモール株式会社は、イオングループの中核企業として、大規模地域開発およびショッピングモールの開発・運営を総合的に展開する商業ディベロッパーです。ショッピングモールの立地調査、企画・開発、建設、リーシング(テナント誘致)、運営・管理に至るまで、すべての事業領域を一貫して手掛けています。

お問い合わせ

本企画は、会場規模やターゲットに合わせて柔軟にカスタマイズ可能です。「詳しい資料が欲しい」「実施の流れを知りたい」など、ぜひお気軽にご相談ください!